峠駅は、奥羽本線の福島から米沢にいたる板谷峠にあり、明治32年に導入された鉄道施設です。
奥羽本線は、最も勾配の急な鉄道であると言われ、その中でも峠駅は標高622mの位置にあり、開業当時、急峻な勾配が続く峠越えの難所を越えるために、スイッチバック施設が導入されました。
その後、1990年（平成4）、山形新幹線開業に伴う標準軌化のため、スイッチバックは廃止されましたが、今でも当時の貴重な遺構が残っています。
また、開業直後の明治34年から現在に至るまで脈々と続く、立ち売り販売のスタイルで提供される「峠の力餅」は、時代を超えた名物として親しまれています。
わずか30秒ほどと短い停車時間のうちに販売される、上質な甘さのこし餡は、鉄道ファン、和菓子ファンともに垂涎の逸品です！

関連リンク

• 峠駅スイッチバック遺構

• 名物　峠の力餅